グラフィカルインストールする(Vine2.5,2.6(r1,r3,r4共通))

First Edition 2004.2.20

グラフィカルインストールの方法です。グラフィカルインストールが出来るビデオカードであるこ とが明確ではない場合は、テキストインストールの方がよ いと思います。
ビデオカードによってはグラフィカルインストールすら出来ないものもあります。テキストインストールであれば大抵のビデ オカードで動きますので、こちらをお勧めします。

Vine2.5、2.6(r1,r3,r4)のインストールは、2.1.5以前のインストール方法とほとんど違いがありません。インストールする言語の種類を選択する 部分が増えたくらいでしょうか。
Vine2.5と2.6(r1,r3,r4)のインストール方法は一緒なので、2.5と2.6(r1,r3,r4)共通のインストール方法として記載します。



それでは、CDROMとブートフロッピーをドライブに挿入し、電源ONしましょう。CDROMブートが できるマシンの場合は、BIOSでCDROMブートに設定し、VineのCDROMを挿入して電源ONしましょう。

ステップ1 boot:のプロンプトが出たらそのままリターンを押しましょう。

ステップ1 インストール作業中に使用する言語を選択します。日本語を使用する場合は[Japanese]を選択し、 英語を使用する場合には[English]を選択します。
インストール作業中の言語と、インストールされる言語は異なります。インストールする言語はインストールの 後半で設定します。

ステップ2 キーボードの種類とレイアウトを設定します。とりあえずは以下のようにすると良いでしょう。 [デッドキー]に関しては、有効にしておいて良いでしょう。これは特殊文字を入力できるようにするものです。インストールした後でも変更できます。
変更方法はこちらを御覧ください

モデル:Japanese 106-key
レイアウト:Japanese
デッドキー:デッドキーを有効にする

ステップ3 使用するマウスのタイプを設定します。
PS/2接続のホイール付きマウスなら、[Generic - 3 Button Wheel Mouse(PS/2)]を選択します。 USBマウスの選択肢がありませんが、そのときは「Generic - 3 Button Wheel Mouse(PS/2)」 を選択しておくと良いでしょう。USBマウスは自動的に認識されるからです。
[3ボタンマウスをエミュレートしますか?]のチェックは、2ボタンマウスを使っている人のみに関わってきます。 ボタンを2つ同時に押すと、真ん中のボタンを押したのと同じ動作をするものです。 マウスの設定は、インストールした後でも変更できます。

ステップ4 [次へ]を押します

ステップ5 [カスタム]を選びます。[すべて]もしくは[フルインストール]選択するとliloがMBRにインストールされてしまうので注意して下さい
[カスタム]を選択し、その後の画面で全てをチェックします。 すべてのプログラムをインストールすると、これは不必要なプログラムもインストールしてしまうので、セキュリティー的に 問題があり、おすすめしません。しかし、後からプログラムを追加インストールするような場合、 ライブラリの依存関係などが発生しやすいので、私はすべてインストールしています。
すべてインストールしたら、不必要なサービス、デーモン等を起動しないようにインストール後に再設定することにします。

ステップ6 これは[fdisk]を選びます。[Disk Bruid]はグラフィカルにパーティーションが設定できます が、今後のことを考えるとfdiskを使えた方がよいです。
fdiskの使いかたはこちらを御覧ください。
参考までに設定サンプルを3つ下に載せます。

ステップ6_2 ディスクにパーティーションが作成されていないときはこのダイアログが表示されます。[OK]を押して進みます。

ステップ7 パーティーションを編集するディスクドライブを選択します。複数のドライブがある場合は複数表示されます。

ステップ7_2 fdiskで使うコマンドは、4つだけです。
n:新規パーティーション作成
p:パーティーション表示
t:パーティーションタイプ表示
w:パーティーションテーブル書き込み

基本パーティーション、論理パーティーション等を理解していないと設定するのは難しいので、 最初は / (ルート)パーティーションだけで構築してみるのもいいかもしれません。

←サンプルを載せましたので、参考にして下さい

ステップ8 スワップパーティーションがフォーマットされていない場合、このダイアログが表示されます。[OK]を押して進みます。

ステップ9 私は/sda1を/bootへ、/sda2を/へマウントしています。Linuxをインストールしたことが無い人は、 Linux Nativeのパーティーションを/(ルート)一つだけ作り、/bootなどは作らないでよいと 思います。その後インストールやLinuxのオペレーティングに慣れたらパーティーションを分 割し、複数のマウントポイントを作成すると良いと思います。
グラフィカルインストールでは、スワップ領域を作成しないとインストールが先に進みません。 テキストインストールではスワップ領域を作る必要が無く、また好きなように容量を増やすこ とが出来ます。こちらをご覧下さい。

ステップ10 パーティーションのマウントポイントとフォーマットを指定します。Linuxの再インストールの時など、フォーマットする必要が無い場合は [フォーマットしない(データを保存)]を選択し、マウントポイントのみ指定します。
パーティーションをフォーマットする場合のファイルシステムタイプは特に理由が無い限り"ext3"を 選択しましょう
[フォーマット中に不良ブロックをチェックする]をチェックすると、ハードディスクを細かくチェックしながらフォーマットするの で、非常に時間がかかります。コンピュータをサーバー用途などに使う場合は、チェックし ておいた方がよいでしょう。

ステップ11 パーティーションのマウントポイントとフォーマットするかしないかの指定が完了しました。

ステップ12 フォーマットすることを指定したパーティーションに対し、再度確認のダイアログが表示されます。

ステップ13 ブートローダーを選択します。lilo以外のブートローダーを使用する場合は、「ブートローダーをインストールしない」を 選択します。liloを使用する場合は、「LILOをブートローダーとして使用」を選択します。
ブートローダーをインストールする場所の選択は、 Windowsなど、他のOSがインストールしてある場合は、[ブートパーティーションの最初のセクタ]を選びます。 Linuxのみをインストールする場合は、「マスターブートレコード(MBR)」を選択します。
ブートのラベルは、デフォルトのままで良いでしょう。

ステップ14 ネットワーク管理者がいる環境ならば、正しい設定値を教えてもらってください。 テスト的に使う場合などでは、ネットワークアドレスの設定は下の値を参考にして設定してみて下さい。 この例のアドレスはプライベートアドレスと言って、個人で勝手に付けて良い番号になっています。 しかし、このアドレスを設定するときは、ネットワークケーブルを抜くなりして、インター ネットから物理的に切断しておいて下さい。このアドレスはインターネット内のルーターでは ルーティングしないようになっているはずですが、トラブルを起こさないためにもネットワーク から隔離しましょう。
bootp/dhcpを使用する:チェックをはずす
IPアドレス:192.168.1.10
ネットマスク:255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ(IP):192.168.1.254
プライマリネームサーバ:192.168.1.1

ステップ15 システムにインストールする言語を選択します。両方選択した場合、どのように切り替えるか分かりません(汗)

ステップ16 日本であれば「アジア/東京」を選びます。

ステップ17 rootのパスワードを2回入力します。忘れないようにしましょう。忘れてしまったときの対処 法はあるにはあるのですが・・・この件に関してはまたいずれ。
ユーザーを追加したければ、このときに追加できます。フルネームは空白でもかまいません。
ここで追加できるユーザー名は8文字までになっています。8文字以上のユーザー名を設定したい場合や、 インストールが終わった後での追加に関してはこちらをご覧下さい。

ステップ18 ここでは、すべてをチェックします。
この場合セキュリティー的に問題があるので、インストール後にこちらを御覧ください

ステップ19 ビデオカードの自動認識がおこなわれます。自動認識されたビデオカード名が実際のものと異なるならば 「Xの設定を行わない」を選択します。

ステップ20 [次]を押し、インストールを開始します。

ステップ21 パッケージのインストール経過が表示されます。しばらく待ちましょう。

ステップ22 [はい]を押し、ブートディスクの作成に入ります。これは必ず行いましょう。
Vine2.5のインストーラ−には不具合があり、正常にブートディスクが作成できない場合があります。 その為、以下の方法でブートディスクを作成して下さい。これは Vine Linuxのホームページ(Vine Linux 2.5 Known Bugs)に載っています。
Vine2.6では正常にブートディスクが作成されます。
以下にVine2.5の時のブートディスクの作成方法を書きます。

「Vine Linuxのホームページから抜粋」
インストール中の起動ディスク作成方法
(1) インストーラの起動ディスク作成画面になった。
(2) Ctrl-Alt-F2 を押してシェルプロンプトへ移動する
(3) 以下のコマンドを実行する (サイズの大きいFD用のデバイスを作成)
# mknod /mnt/sysimage/dev/fd0H1600 b 2 124
(4) 以下のコマンドを実行する (フォーマットする)
# fdformat /mnt/sysimage/dev/fd0H1600
(5) 以下のコマンドを実行する (起動ディスクを作成する)
# chroot /mnt/sysimage mkbootdisk --device /dev/fd0H1600 2.4.18-0vl3
(6) Alt-F7 でインストーラの GUI へ戻る
(7) 「ブートディスクの作成を省略」をチェックする
(8) 次へ進む
以下通常どおりとなります。

上記は原文をそのまま載せましたが、
「(7)「スキップ」を選択する」
のが正しいです。

ステップ23 自分の持っているモニタを捜してみましょう。残念ながら無かった場合は、ブラウン管であ れば「Generic Multisync(Hsync 31-64KHz)」を、TFTであれば「Generic LCD Panel 1024×768」 などをとりあえず選んでおきましょう。これはインストールした後で変更できます。

ステップ24 X-Windowを使う際の、表示色数、画面解像度を設定します。
ビデオカードとディスプレイの設定が適切ならば、ここで[設定のテスト]を押すとX-Windowが起動します。
ログインの種類は、[設定のテスト]で正常にX-Windowが動作したときのみチェックを入れるようにしてください。 X-Windowが起動しなかった場合は、[テキスト]をチェックし、[次]を押します。
X-Windowの設定はインストール後でも出来ます。

ステップ25 フロッピーを入れたまま[終了]を押し、インストールを終了します。
コンピュータの再起動後はログインするを参照してください。



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