キーボードを設定する

First Edition 2001.7.27
Last Modified 2002.8.13

キーボードの設定のひとつとして、言語の設定があります。コンソールのキーボード設定とX-Windowの 時のキーボード設定を変更してみましょう。
  1. キーボードの言語設定(コンソール版)(対象:全て)(2001.7.27)
  2. キーボードの言語設定(X-Window版)(Vine 2.1.5)(2001.7.27)
  3. キーボードの言語設定(X-Window版)(Vine 2.5、2.6)(2002.8.13)
  4. キーリピートの設定(対象:全て)(2001.8.9)

キーボードの言語設定(コンソール版)

Linuxにはデフォルトで、非常にたくさんのキーマップが用意されています。日本で使う場合、 ほとんどは日本語キーボードか英語キーボードでしょう。
/usr/lib/kbd/keymaps/にいろいろな機種のキーマップがあります。この中で、i386/qwerty/ディレクトリ には以下のキーマップがあります。
bg.kmap.gz              it.kmap.gz               ru1.kmap.gz
br-abnt2.kmap.gz        it2.kmap.gz              ru2.kmap.gz
cf.kmap.gz              jp106.kmap.gz            ru3.kmap.gz
cz-lat2-prog.kmap.gz    jp106_Ctrl_CAPS.kmap.gz  ru4.kmap.gz
cz-lat2.kmap.gz         la-latin1.kmap.gz        ru_win.kmap.gz
defkeymap.kmap.gz       lt.kmap.gz               se-latin1.kmap.gz
defkeymap_V1.0.kmap.gz  lt.l4.kmap.gz            sk-prog-qwerty.kmap.gz
dk-latin1.kmap.gz       lv-latin4.kmap.gz        sk-prog.kmap.gz
dk.kmap.gz              lv-latin7.kmap.gz        sk-qwerty.kmap.gz
emacs.kmap.gz           mk.kmap.gz               sr.kmap.gz
emacs2.kmap.gz          nl.kmap.gz               tr_q-latin5.kmap.gz
es-cp850.kmap.gz        no-latin1.kmap.gz        tralt.kmap.gz
es.kmap.gz              no.kmap.gz               trq.kmap.gz
et-nodeadkeys.kmap.gz   pc110.kmap.gz            ua-utf-ws.kmap.gz
et.kmap.gz              pl.kmap.gz               ua-utf.kmap.gz
fi-latin1.kmap.gz       pl1.kmap.gz              ua-ws.kmap.gz
fi.kmap.gz              pt-latin1.kmap.gz        ua.kmap.gz
gr-pc.kmap.gz           pt-old.kmap.gz           uaw.kmap.gz
gr.kmap.gz              ro.kmap.gz               uaw_uni.kmap.gz
hebrew.kmap.gz          ru-cp1251.kmap.gz        uk.kmap.gz
hu101.kmap.gz           ru-ms.kmap.gz            us-latin1.kmap.gz
is-latin1.kmap.gz       ru-yawerty.kmap.gz       us.kmap.gz
it-ibm.kmap.gz          ru.kmap.gz               us_Ctrl_CAPS.kmap.gz
この中で、よく使うものとしては以下の4つがあげられます。

  • jp106.kmap.gz(日本語キーボードです)
  • jp106_Ctrl_CAPS.kmap.gz(日本語キーボードで、CtrlキーとCAPSキーを入れ換えたものです)
  • us.kmap.gz   (英語101キーボードです)
  • us_Ctrl_CAPS.kmap.gz(英語キーボードで、CtrlキーとCAPSキーを入れ換えたものです)
loadkeyコマンドを使うと、コンソール上でのキーマップをその場で変更出来ます。ルートになって操作します。
# loadkeys jp106_Ctrl_CAPS
起動する度に設定するのは面倒なので、/etc/sysconfig/keyboardを編集します。

Vine2.1.5の場合
/etc/sysconfig/keyboard
KEYBOARDTYPE="pc"
KEYTABLE="jp106"

Vine2.5、2.6の場合
/etc/sysconfig/keyboard
KEYTABLE="jp106"

再起動すれば、設定した言語のキーマップが読み込まれます。

キーボードの言語設定(X-Window版)(Vine 2.1.5)

X-Windowのキーボードの設定は/etc/X11/XF86Configで行っています。 Keyboard section でキーボードの設定を行うわけですが、Vine LinuxではXkbDisableが設定されて いますので、keyboardセクションが無効になっています。したがってコンソールで設定した (/etc/sysconfig/keyboard)ものがそのままX-Windowにも引き継がれます。

コンソールとX-Windowとで異なるキー設定を行いたい場合は XdbDisableをコメントアウトし、

/etc/X11/XF86Config
Section "Keyboard"
・・・省略・・・
# XkbDisable
・・・省略・・・
 XkbKeycodes "xfree86"
 XkbTypes "default"
 XkbCompat "default"
 XkbSymbols "us(pc101)"
 XkbGeometry "pc"
 XkbRules "xfree86"
 XkbModel "jp106"
 XkbLayout "jp" EndSection

XkbModelとXkbLayoutをjp106とjpなど変更します。変更する値はキーボードマップと言語設定です。

キーボードの言語設定(X-Window版)(Vine 2.5、2.6)

Vine2.5の場合はX-Windowのキーボードの設定は/etc/X11/XF86Config-4で行っています。 InputDevice Section でキーボードの設定を行うわけですが、Vine LinuxではXkbDisableが設定されて いますので、keyboardセクションが無効になっています。したがってコンソールで設定した (/etc/sysconfig/keyboard)ものがそのままX-Windowにも引き継がれます。

コンソールとX-Windowとで異なるキー設定を行いたい場合は XdbDisableをコメントアウトし、

/etc/X11/XF86Config-4
Section "InputDevice"
  Identifier "Keyboard0"
  Driver  "keyboard"
#  Option  "Xkbdisable"  ←コメントアウトする
  Option  "XkbLayout" "jp"
  Option  "XkbModel" "jp106"
EndSection

XkbLayoutとXkbModelをjpとjp106など変更します。変更する値はキーボードマップと言語設定です。

キーリピートの設定

キーリピートを変更します。デフォルトでは、リピート速度が1秒間に30回、キーを押してからリピート開始 までの遅延時間が250msecとなっています。
変更するには以下のようにします。
$ kbdrate -d 500 -r 20
-rでは、1秒間のリピート速度を設定します。DOS/Vマシンでは、次のリピート速度が設定できます。
2.0, 2.1, 2.3, 2.5, 2.7, 3.0, 3.3, 3.7, 4.0, 4.3, 4.6, 5.0, 5.5, 6.0, 6.7, 7.5, 8.0, 8.6, 9.2, 10.0, 10.9, 12.0, 13.3, 15.0, 16.0, 17.1, 18.5, 20.0, 21.8, 24.0, 26.7, 30.0
30.0より大きい値を設定しても、30.0が上限ですのでこれ以上は早くなりません。

-dでは、キーを押してからリピートが始まるまでの時間を設定します。250msecが最小値で、最大1000msecまで250msec刻みで 設定できます。

コンピュータを起動するたびにコマンドを打つのは面倒なので、以下のファイルの最後の行に追記します。

/etc/rc.d/rc.local
kbdrate -d 500 -r 20

特にキーボードの遅延速度とリピート速度が速いすぎると感じないようであれば、デフォルトの設定でよいと思います。


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