テキストインストールする(Vine 2.5、2.6(r1,r3,r4共通))
First Edition 2002.6.9
Last Modified 2004.2.20
Vine2.5、2.6(r1,r3,r4)のインストールは、2.1.5以前のインストール方法とほとんど違いがありません。インストールする言語の種類を選択する
部分が増えたくらいでしょうか。
Vine2.5と2.6(r1,r3,r4)のインストール方法はホスト名の設定だけの違いなので、2.5と2.6共通のインストール方法として記載します。
基本的な操作法は以下のようになっています。
[TAB]キー:カーソル位置を切り替える
[スペース]キー:チェックを入れる
[リターン]キー:設定する
それでは、CDROMとブートフロッピーをドライブに挿入し、電源ONしましょう。CDROMブートが
できるマシンの場合は、BIOSでCDROMブートに設定し、VineのCDROMを挿入して電源ONしましょう。
インストール方法としては、テキストインストールとグラフィカルインストールという2つの方法がありますが、
わざわざグラフィカルインストールする必要はありません。ビデオカードによってはグラフィ
カルインストールすら出来ないものもあります。テキストインストールであれば大抵のビデ
オカードで動きますので、こちらをお勧めします。
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boot:のプロンプトが出たら"text"と入力し、リターンを押します。これによりテキストモードでインストーラが立ち上がります。
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インストール作業中に使用する言語を選択します。日本語を使用する場合は[Japanese]を選択し、
英語を使用する場合には[English]を選択します。
インストール作業中の言語と、インストールされる言語は異なります。インストールする言語はインストールの
後半で設定します。 |
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キーボードの種類を選択します。jp106とjp106_Ctrl_CAPSの2種類のどちらかを設定すれば
よいでしょう。
jp106は、通常のキー配列、jp106_Ctrl_CAPSは、CtrlキーとCAPSキーを入れ替えたキー配列です。
好きな方を選択してください。キーボードの種類はインストールした後でも変更できます。
変更方法はこちらを御覧ください
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使用するマウスのタイプを設定します。
PS/2接続のホイール付きマウスなら、[Generic - 3 Button Mouse]を選択します。
USBマウスの選択肢がありませんが、そのときは「Generic-3 Button Mouse(PS/2)」
を選択しておくと良いでしょう。USBマウスは自動的に認識されるからです。
[3ボタンマウスをエミュレートしますか?]のチェックは、2ボタンマウスを使っている人のみに関わってきます。
ボタンを2つ同時に押すと、真ん中のボタンを押したのと同じ動作をするものです。
マウスの設定は、インストールした後でも変更できます。
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[OK]を押します。
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[カスタム]を選びます。[すべて]もしくは[フルインストール]選択するとliloがMBRにインストールされてしまうので注意して下さい
[カスタム]を選択し、その後の画面で全てをチェックします。
すべてのプログラムをインストールすると、これは不必要なプログラムもインストールしてしまうので、セキュリティー的に
問題があり、おすすめしません。しかし、後からプログラムを追加インストールするような場合、
ライブラリの依存関係などが発生しやすいので、私はすべてインストールしています。
すべてインストールしたら、不必要なサービス、デーモン等を起動しないようにインストール後に再設定することにします。
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これは[fdisk]を選びます。[Disk Bruid]はグラフィカルにパーティーションが設定できます
が、今後のことを考えるとfdiskを使えた方がよいです。
fdiskの使いかたはこちらを御覧ください。
参考までに設定サンプルを2つ下に載せます。
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パーティーションを設定するドライブを選択し、「編集」を押します。
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fdiskで使うコマンドは、4つだけです。
n:新規パーティーション作成
p:パーティーション表示
t:パーティーションタイプ表示
w:パーティーションテーブル書き込み
基本パーティーション、論理パーティーション等を理解していないと設定するのは難しいので、
最初は / (ルート)パーティーションだけで構築してみるのもいいかもしれません。
←サンプルを載せましたので、参考にして下さい
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fdiskが終了したら「OK」を押します。
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パーティーションを選択し、「編集」を押します。
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「ファイルシステムオプション」を押します。
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パーティーションのマウントポイントとフォーマットを指定します。Linuxの再インストールの時など、フォーマットする必要が無い場合は
[フォーマットしない(データを保存)]を選択し、マウントポイントのみ指定します。
パーティーションをフォーマットする場合のファイルシステムタイプは特に理由が無い限り"ext3"を
選択しましょう
[フォーマット中に不良ブロックをチェックする]をチェックすると、ハードディスクを細かくチェックしながらフォーマットするの
で、非常に時間がかかります。コンピュータをサーバー用途などに使う場合は、チェックし
ておいた方がよいでしょう。 |
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マウントポイントを設定します。
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私は/hda1を/bootへ、/hda2を/へマウントしています。Linuxをインストールしたことが無い人は、
Linux Nativeのパーティーションを/(ルート)一つだけ作り、/bootなどは作らないでよいと
思います。その後インストールやLinuxのオペレーティングに慣れたらパーティーションを分
割し、複数のマウントポイントを作成すると良いと思います。
左の図はVMwareを使って画面をキャプチャーしたものなので、パーティーションが/dev/sda1,/dev/sda2
となっていますが、各自のシステムに合わせて/dev/hda1,/dev/hda2などと読みかえて下さい
パーティーションの設定がすべて終わったら、「OK」を押します。
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スワップパーティーションが作成されていない場合の警告が出ます。fdiskによりスワップパーティーション作成してある場合は
この画面は表示されません。メモリが潤沢にあり、スワップが必要ない場合や、スワップファイルとして作成する場合は
「はい」を選択します。
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パーティーションをフォーマットする場合このような警告が出ます。問題なければ「はい」を選択します。
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ブートローダーを選択します。lilo以外のブートローダーを使用する場合は、「ブートローダーを使用しない」を
選択します。liloを使用する場合は、「LILOを使用」を選択します。
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liloをインストールする場所を選択します。
Windowsなど、他のOSがインストールしてある場合は、[ブートパーティーションの最初のセクタ]を選びます。
Linuxのみをインストールする場合は、「マスターブートレコード(MBR)」を選択します。
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liloの設定です。大容量のドライブ(8GB以上)を使っている場合は「LBA32の使用を強制」をチェックしておくと
良いと思います。通常は不要ですが、たまに必要な場合があります。
引数として設定する項目が特に無ければそのまま[OK]を押します
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liloで起動するとき、複数のOSを切り替えるときの設定です。この例ではLinuxしかインスト
ールしていませんので、項目が1つしか出ていません。Linuxをインストールする前にWindows2000
などをインストールしてあると、Windowsディレクトリがリストに追加されます。
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ネットワーク管理者がいる環境ならば、正しい設定値を教えてもらってください。
テスト的に使う場合などでは、ネットワークアドレスの設定は下の値を参考にして設定してみて下さい。
この例のアドレスはプライベートアドレスと言って、個人で勝手に付けて良い番号になっています。
しかし、このアドレスを設定するときは、ネットワークケーブルを抜くなりして、インター
ネットから物理的に切断しておいて下さい。このアドレスはインターネット内のルーターでは
ルーティングしないようになっているはずですが、トラブルを起こさないためにもネットワーク
から隔離しましょう。
bootp/dhcpを使用する:チェックをはずす
IPアドレス:192.168.1.10
ネットマスク:255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ(IP):192.168.1.254
プライマリネームサーバ:192.168.1.1
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ホスト名(コンピュータに付ける名前)を設定します。好きな名前を付けてもかまいません。
しかしコンピュータをDNSに登録するようなサーバーにする場合は、正規に割り当てられた
名前(FQDN)を付けなくてはいけません。
Vine2.6以降ではこの設定項目はありませんので、ホスト名を設定するのはインストールが完了した後になります。
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システムにインストールする言語を選択します。両方選択した場合、どのように切り替えるか分かりません(汗)
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[Japanese]を選択します。
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日本であれば「アジア/東京」を選びます。
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rootのパスワードを2回入力します。忘れないようにしましょう。忘れてしまったときの対処
法はあるにはあるのですが・・・この件に関してはまたいずれ。
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ユーザーを追加したければ、このときに追加できます。フルネームは空白でもかまいません。
ここで追加できるユーザー名は8文字までになっています。8文字以上のユーザー名を設定したい場合や、
インストールが終わった後での追加に関してはこちらをご覧下さい。
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ユーザーの追加が終わったならば[OK]を押します。
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インストールするパッケージのグループを選択します。
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ビデオカードの自動認識がおこなわれます。自動認識されたビデオカード名が実際のものと異なるならば
「Xの設定を行わない」を選択します。
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[OK]を押します。
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パッケージのインストール経過が表示されます。しばらく待ちましょう。
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[はい]を押し、ブートディスクの作成に入ります。これは必ず行いましょう。
Vine2.5のインストーラ−には不具合があり、正常にブートディスクが作成できない場合があります。
その為、以下の方法でブートディスクを作成して下さい。これは
Vine Linuxのホームページ(Vine Linux 2.5 Known Bugs)に載っています。
Vine2.6では正常にブートディスクが作成されます。
以下にVine2.5の時のブートディスクの作成方法を書きます。
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この項目はVine2.5のみ必要な作業です
←左の画面になったら以下の手順に従って下さい。
「Vine Linuxのホームページから抜粋」
インストール中の起動ディスク作成方法
(1) インストーラの起動ディスク作成画面になった。
(2) Ctrl-Alt-F2 を押してシェルプロンプトへ移動する
(3) 以下のコマンドを実行する (サイズの大きいFD用のデバイスを作成)
# mknod /mnt/sysimage/dev/fd0H1600 b 2 124
(4) 以下のコマンドを実行する (フォーマットする)
# fdformat /mnt/sysimage/dev/fd0H1600
(5) 以下のコマンドを実行する (起動ディスクを作成する)
# chroot /mnt/sysimage mkbootdisk --device /dev/fd0H1600 2.4.18-0vl3
(6) Alt-F7 でインストーラの GUI へ戻る
(7) 「ブートディスクの作成を省略」をチェックする
(8) 次へ進む
以下通常どおりとなります。
上記は原文をそのまま載せましたが、
「(7)「スキップ」を選択する」
のが正しいです。
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モニターの自動認識が行われます。実際に使っているものと違っていたら「変更」を押して、選択して下さい。
使っているモニタが無かった場合、ブラウン管であ
れば[Generic High Frequency SVGA]を、TFTであれば「Generic Laptop Display Panel」
などをとりあえず選んでおきましょう。これはインストールした後で変更できます。
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よければ[OK]を押します
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これでインストールは完了です。フロッピーを入れたまま[OK]を押し、
コンピュータを再起動してみましょう。再起動後は
ログインするを参照してください。
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