インストールの前準備
First Edition 2002.8.29
Last Modified 2004.2.20

私がインストールするときに注意というか、気を付けている点です。

  1. インストールに際して注意している点(対象Ver:全て)(04/2/20)
  2. ハードウェア情報を集める(対象Ver:全て)(04/2/20)
  3. インストールディスクを用意する(対象Ver:全て)(03/3/12)

インストールに際して注意している点

Linuxのインストール方法は、Vine Linux のホームページ に詳しく載っています。左側のメニュー[ドキュメント]から各プラットフォームのインストール方法を参 考にしましょう。
ちなみに私が Vine [インテル版]をインストールする際に気をつけていることは次のようなことです。
  1. /boot ディレクトリの作成位置を注意する
  2. lilo は Linux パーティーションのルートパーティーションにインストールする
  3. ブートディスクは必ず作る
  4. インストールモードは[カスタム]を選択し、パッケージはフルインストールする (おすすめしません)
  5. X-Window の設定は、インストール時には行わない
  6. MSDOS でフォーマットしたフロッピーディスクを1枚用意する
以上の6点でしょうか。
それぞれの理由はこうです。

1. 少し前までは BIOS やブートローダー lilo の制限により、カーネル本体がハードディスク の 1024 シリンダ以内に配置されてないと起動できませんでした。しかし、lilo のバージョンが 21 以 降ならばこの制限はなくなります。
Vine Linux2.1.5 以降の lilo のバージョンは 21 以降なので問題はありません。1024 シリンダ以 降にカーネルを置いた場合は、/etc/lilo.conf に "lba32" と いうオプションを付けることによりブートすることが出来ます。
結局現在では /boot ディレクトリの作成位置はあまり気にしなくていいということになります。

極まれにlba32オプションを付けないと起動しないハードウェアが存在します(私の家のパソコンです・・・)ので、 カーネルの配置される位置が 1024シリンダ以降になる可能性がある場合は、lba32 オプションを付けた方がよい と思います。

2. lilo の設定をスキップしてインストールしてしまうと、/etc/lilo.conf が生成されずに インストールが終了してしまいます。そのためいざ lilo を使おうとしたときに /etc/lilo.conf を自分で一から作成し なくてはならないため苦労します。
そこで、lilo をルートパーティーションへインストールすれば、ハードディスク内のそ の他のOS(Win98など)の起動に影響は与えずに、かつ lilo をインストールすることが出 来ます。
最終的にはハードディスクのマスターブートレコード (MBR) に lilo をインストールしたいので、 インストール後にブートフロッピーで起動することが確認できたら、lilo を MBR にインストールし直せば 良いわけです。

3. ブートディスクは、インストール直後の最初の起動で使います。それ以外は、liloが壊 れてしまって起動できない時などに使用します。これは必ず 作っておきましょう。
最近のノートパソコンの場合、フロッピードライブが付いていないものや、付いていたとしても USB 接続のものが多くなってきました。その場合、インストール中にブートディスクを作成できない可能性が 高いです。
そのような場合は、lilo を MBR にインストールするしかなくなります。しかし lilo を MBR に インストールすると、うまく起動しなかった場合に困ってしまいます。どのようにしたら良いか 分かりません。ノートに入れようとする人はそのようなリスクがあることを踏まえておいてください。
ブートディスクはインストールの時に作り忘れたとしても、mkbootdiskコマンドを使えばいつでも を作成することができます。インストール中以外でのブートディスクの作り方は こちらど御覧下さい

4. 私はハードディスクに余裕がある場合は、フルインストールしています。後から追加イ ンストールしようとすると依存関係や何やらでインストールすることが面倒な場合が多 いからです。
フルインストールすることの弊害としては、ハードディスクの領域を沢山とる(約1.6GB)、 不必要なサービスがデフォルトで立ち上がってしまう、セキュリティー的に問題がある などがあります。したがってフルインストールするのはおすすめし ません
しかし、試しにインストールしてみるような場合などは全てインストールした方が 良いと思います。 フルインストールした場合、不要なデーモンなどは、インストールしてから削除するな りサービスを停止するなりします。

本来は、必要最小限のパッケージだけインストールし、後から必要なパッケージをインストール するやりかたの方がいいと思います。

5. 私はインストールの後にX-Windowの設定をしています。X-Windowの設定は、 インストール後に何回でもできます。インストール中にX-Windowの設定を間違えると 、ログインすらできない状態になる可能性があるので、確実に設定が分かってる場合 以外はX-Windowの設定はインストール後に行うようにしましょう

6. ブートディスク作成用に用意して下さい

ハードウェア情報を集める

インストールするためのハードウェア情報を集めましょう。各ハードウェアメーカー、動作確 認情報に関するページは以下のようなものがあります。

NEC PC98-NXシリーズ
富士通 FMVシリーズ
IBM
HP
メルコ
日立
コレガ
PLANEX
はねさんのハードウェア動作リスト
安達さんのノートPCハードウェア動作リスト

ちょっと古いハードウェアなら大抵はインストールできるはずです。だいたい1年前のハー ドウェアなら大丈夫でしょうか。最近は新しいハードでも標準的なドライバで動くものが多 いので、上記のページで調べてみましょう。

インストールディスクを用意する

まず Windows を起動します。そして Linux をインストールする為のフロッピーディスクを作りましょう。
    (注)使用しているマシンが CDROM ブートをサポートしているのであれば、このインストールディスクは必要ありません。BIOS で CDROM ブートに設定し、Vine の CDROM を挿入してマシンを起動すればインストーラが立ち上がってきます。
Linux 上からも作成できますが、Linux 上でインストールディスクを作成できる人はここのページを読んで いない?と思いますので Windows 上でのインストールディスク作成に限定します。
ここで作成するインストールディスクとは、Linux を CDROM からインストールする場合に使用 するディスクです。その他、ネットワーク経由、PCMCIA カード経由でインストールする場合 は別のブートディスクが必要になります。

CDROMをドライブに挿入し、1.44Mでフォーマットしたフロッピーディスクもドライブに挿入し、 DOSプロンプトを開いて以下のディレクトリに移動します。(CDROMドライブがeドライブと仮 定します)

e:\>cd dosutils

以下のコマンドを実行し、フロッピーディスクにデータを書き込みます。(フロッピード ライブをaドライブと仮定します)

e:\>rawrite.exe -n -f e:\images\boot.img -d a:

これで、フロッピーディスクにLinuxインストーラを起動するためのデータが書き込まれました。


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