ユーザーの設定を変更する

First Edition 2003.9.24

すでに追加されたユーザーの設定を変更する方法です。

目次

  1 ホームディレクトリを変更する(対象Ver:全て)(2003.9.24)
  2 プライマリグループを変更する(対象Ver:全て)(2003.9.24)
  3 パスワードファイルへのコメントを変更する(対象Ver:全て)(2003.9.24)
  4 ログインシェルを変更する(対象Ver:全て)(2003.9.24)
  5 ユーザーIDを変更する(対象Ver:全て)(2003.9.24)
  6 パスワードの有効期限、アカウントの有効期限を表示する(対象Ver:全て)(2003.9.24)
  7 アカウントが無効になる日付を変更する(対象Ver:全て)(2003.9.24)
  8 パスワードの有効期限が近付いたら警告を表示する日数を設定する(対象Ver:全て)(2003.9.24)
  9 パスワードの使用期限が切れてからアカウントが無効になるまでの日数を変更する(対象Ver:全て)(2003.9.24)
  10 ユーザー追加のデフォルト値を変更する(対象Ver:全て)(2003.9.24)
  11 ユーマスク値を設定する


ホームディレクトリを変更する

ユーザーのホームディレクトリを変更する方法です。
ルートになって作業します。
# usermod -d dir username
dirにホームディレクトリをフルパスで指定し、usernameにユーザー名を指定します。

プライマリグループを変更する

ユーザーのプライマリグループを変更する方法です。
ルートになって作業します。
# usermod -g group username
groupにプライマリグループ名を指定し、usernameにユーザー名を指定します。

パスワードファイルへのコメントを変更する

ユーザーのパスワードファイルへのコメントを変更する方法です。
ルートになって作業します。
# usermod -c comment username
commentにコメントを指定し、usernameにユーザー名を指定します。
追加したコメントは、/etc/passwdファイルに記載されます。

ログインシェルを変更する

ユーザーのログインシェルを変更する方法です。
ルートになって作業します。
# usermod -s shell username
shellにシェルへのパスをフルパスで指定し、usernameにユーザー名を指定します。

ログインシェルとしては、以下のものがあります。

/bin/bash
/bin/tcsh
/usr/bin/zsh

ユーザーIDを変更する

ユーザーIDを変更する方法です。
ルートになって作業します。
# usermod -u number username
ユーザーのホームディレクトリ以下のIDは自動的に変更されますが、 それ以外のディレクトリのIDは手動で変更する必要があります。

パスワードの有効期限、アカウントの有効期限を表示する

パスワードの有効期限、アカウントの有効期限を表示する方法です。
一般ユーザーが実行できます。
# chage -l username

アカウントが無効になる日付を変更する

ユーザーアカウントの有効期限を変更する方法です。
ルートになって作業します。
# chage -E days username
daysに日付をを指定し、usernameにユーザー名を指定します。
日付の指定方法は、MM/DD/YY(月/日/年)とします。(スラッシュを忘れると1970年1月1日からの日数を指定したことになります)

パスワードの有効期限が近付いたら警告を表示する日数を設定する

ユーザーにとって突然パスワードが使えなくなったら困ってしまいます。
そこで、パスワードの期限が近づいてきたら警告を表示するように設定することができます。
ルートになって作業します。
# chage -W days username
daysに警告を表示する日数をを指定し、usernameにユーザー名を指定します。

パスワードの使用期限が切れてからアカウントが無効になるまでの日数を変更する

パスワードの使用期限が切れてからアカウントが無効になるまでの日数を変更します。
ルートになって作業します。
# chage -I days username
daysにパスワードの使用期限が切れてからアカウントが無効になるまでの日数を指定し、usernameにユーザー名を指定します。

ユーザー追加のデフォルト値を変更する

ユーザーを追加する際のデフォルト設定は以下のファイルに記述されています。

/etc/default/useradd
GROUP=100
HOME=/home
INACTIVE=-1
EXPIRE=
SHELL=/bin/bash
SKEL=/etc/skel
ルートで以下のコマンドを実行することにより表示することもできます。
# useradd -D
1行目からそれぞれ、
グループ番号の開始番号
ホームディレクトリ
パスワードの使用期限が切れてからアカウントが無効になるまでの日数
ユーザーアカウントの期限切れ
シェル
ユーザーのデフォルトの設定ファイルの場所
となっています。 useraddコマンドにより、各設定値を変更するには、以下のようにします。
useradd -Dg default group
useradd -Db default home
useradd -Df inactive
useradd -De expire date
useradd -Ds default shell
なお、グループ番号の開始番号は、実際にはこの値は反映されず、500番以降の値が割り当てられます。
/etc/login.defsのGID_MINの値が優先されるようです。


[HOME]
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