テキストインストールする(Vine2.1.5)

First Edition 2001.8.30
Last Modified 2003.3.13

それでは早速インストール作業に入りましょう。準備はOKですか?



最初はCDROMからのインストール方法を書いていきます。その他、NFSから、PCMCIA経由は追々書いていきます。

インストーラーの基本的な操作法は、[TAB]キーでカーソル位置を切り替え、[スペース]キーでチェックを入れ、[リタ ーン]で設定します。

それでは、CDROMとブートフロッピーをドライブに挿入し、電源ONしましょう。CDROMブートが できるマシンの場合は、BIOSでCDROMブートに設定し、VineのCDROMを挿入して電源ONしましょう。
わざわざグラフィカルインストールする必要はありません。ビデオカードによってはグラフィ カルインストールすら出来ないものもあります。テキストインストールであれば大抵のビデ オカードで動きますので、こちらをお勧めします。

ステップ1 boot:のプロンプトが出たら"text"と入力し、リターンを押します。これによりテキストモードでインストーラが立ち上がります。

ステップ2 キーボードの種類を選択します。jp106とjp106_Ctrl_CAPSの2種類のどちらかを設定すれば よいでしょう。 jp106は、通常のキー配列、jp106_Ctrl_CAPSは、CtrlキーとCAPSキーを入れ替えたキー配列です。 好きな方を選択してください。キーボードの種類はインストールした後でも変更できます。

ステップ3 [OK]を押します。

ステップ4 [カスタムシステムのインストール]を選びます。[全パッケージをインストール]を選択すると liloがMBR(マスターブートレコード)にインストールされてしまうので注意して下さい

ステップ5 ハードディスクにパーティーションが作成されていないと、この画面が出てきます。すでに作成し てある場合は次の画面へ飛びます

ステップ6 ここでは[fdisk]を選びます。[Disk Bruid]はグラフィカルにパーティーションが設定できます が、今後のことを考えるとfdiskを使えた方がよいです。

ステップ7 [編集]を押し、パーティーションのマウントポイントを設定します。

ステップ8 私は/hda1を/bootへ、/hda2を/へマウントしています。Linuxをインストールしたことが無い人は、 Linux Nativeのパーティーションを/(ルート)一つだけ作り、/bootなどは作らないでよいと 思います。その後インストールやLinuxのオペレーティングに慣れたらパーティーションを分 割し、複数のマウントポイントを作成すると良いと思います。

ステップ9 Windowsではパーティーションを分けると、それぞれCドライブ、Dドライブというようなドライブ番号がつきます。 Linuxではドライブという概念は無く、パーティーションをディレクトリへ割り当てることが出来ます。 Windowsで例えると、Windowsディレクトリをあるパーティーションへ、Program Filesディレクトリをもう一つの パーティーションへ割り当てることが出来るというような感じです。

ステップ10 フォーマットするパーティーションをチェックします。画面にも出ていますが、すでに/homeまたは /usr/localをパーティーションとして使っていた場合はその部分はフォーマットする必要 はありません。以前のデータをそのまま使うことが出来るからです。

ステップ11 liloの設定です。[OK]を押します

ステップ12 ここで、[ブートパーティーションの最初のセクタ]を選びます。このままではliloで起動で きませんが、liloの設定をスキップしてしまうと、大事な設定ファイル(lilo.conf)がインストールされ ず、後で大変になってしまいます。

ステップ13 liloで起動するときに、複数のOSを切り替える設定です。この例ではLinuxしかインスト ールしていませんので、項目が1つしか出ていません。Linuxをインストールする前にWindows98 などをインストールしてあると、Windowsディレクトリがリストに追加されます。

ステップ14 ホスト名(コンピュータに付ける名前)を設定します。好きな名前を付けてもかまいません。 しかしコンピュータをDNSに登録するようなサーバーにする場合は、正規に割り当てられた 名前(FQDN)を付けなくてはいけません。

ステップ15 ネットワーク管理者がいる環境ならば、正しい設定値を教えてもらってください。 テスト的に使う場合などでは、ネットワークアドレスの設定は下の値を参考にして設定してみて下さい。 この例のアドレスはプライベートアドレスと言って、個人で勝手に付けて良い番号になっています。 しかし、このアドレスを設定するときは、ネットワークケーブルを抜くなりして、インター ネットから物理的に切断しておいて下さい。このアドレスはインターネット内のルーターでは ルーティングしないようになっているはずですが、トラブルを起こさないためにもネットワーク から隔離しましょう。
bootp/dhcpを使用する:チェックをはずす
IPアドレス:192.168.1.10
ネットマスク:255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ(IP):192.168.1.254
プライマリネームサーバ:192.168.1.1

ステップ16 使用するマウスのタイプを設定します。USBマウスの選択肢がありませんが、そのときは「Generic-3 Button Mouse(PS/2)」 を選択しておくと良いでしょう。USBマウスは自動的に認識されるからです。 [3ボタンマウスをエミュレートしますか?]のチェックは、2ボタンマウスを使っている人のみに関わってきます。 ボタンを2つ同時に押すと、真ん中のボタンを押したのと同じ動作をするものです。 マウスの設定は、インストールした後でも変更できます。

ステップ17 日本であれば「Asia/Tokyo」を選びます。

ステップ18 rootのパスワードを2回入力します。忘れないようにしましょう。忘れてしまったときの対処 法はあるにはあるのですが・・・この件に関してはまたいずれ。

ステップ19 ユーザーを追加したければ、このときに追加できます。フルネームは空白でもかまいません。 ここで追加しても良いですが、インストールが終わった後でも追加できます。こちらをご覧下さい。

ステップ20 ユーザーの追加が終わったならば[OK]を押します。

ステップ21 [MD5パスワードを有効にする]と[シャドウパスワードを有効にする]は必ずチェックしましょ う。[NISを有効にする]は、ネットワーク上にNISサーバーがあり、それを利用している場 合のみ設定して下さい。管理者に聞けば設定内容は分かるはずです。

ステップ22

ステップ23 私は[すべて]を選びました。これは不必要なプログラムもインストールしてしまうので、セキュリティーホール が発生しやすくなり、おすすめしません。しかし、後からプログラムを追加インストールするような場合、 ライブラリの依存関係などが発生しやすいので、私はすべてインストールしています。
すべてインストールしたら、不必要なサービス、デーモン等を起動しないようにインストール後に再設定することにします。

ビデオカードを設定します。自分のカードがなかったら、ブラウン管であれば「Generic Multisync(Hsync 31-64KHz)」 を、TFTであれば「Generic LCD Panel 1024×768」などをとりあえず選んでおきましょう。こ れはインストールした後で変更できます。

[OK]を押してインストールを開始します。

ステップ26 ファイルシステムのフォーマットが行われます。

ステップ27 インストールの経過が表示されます。

ステップ28 [はい]を押し、ブートディスクの作成に入ります。これは必ず行いましょう。

ステップ29 MS-DOSでフォーマット済みのフロッピーをドライブに挿入し、[OK]を押します。

ステップ30 ブートディスクの作成が終わったら、インストールも終了です。フロッピーを入れたまま コンピュータを再起動してみましょう。

ステップ31 boot:のプロンプトが出たらリターンを押して起動してみましょう。

ステップ32 ここまできたら、とりあえずインストールは完了です。


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