ALSAを使ってみる

First Edition 2004.2.1
Last Update 2004.5.30

先日、パソコンを自作したのですが、オンボードのサウンドがi810でした。
P4P800-Deluxeのドライバページを見たら、Linux用のサウンドドライバがALSAでしたので、どうせなら最新版を入れてしまえ ということで、やってみました。
ALSAとはフリーのサウンドドライバです。Vine Linuxに標準でインストールされるサウンドドライバは、OSSと呼ばれています。
OSSはサポートされているサウンドチップの数が限られていますが、ALSAではより多くのサウンドチップがサポートされています。
  1. ALSAドライバがサポートするチップ(対象:2.6)(2004.2.1)
  2. ALSAドライバをダウンロードする(対象:2.6)(2004.2.1)
  3. インストール前の準備(対象:2.6)(2004.2.1)
  4. ALSAドライバをインストールする(対象:2.6)(2004.5.30)
  5. ALSAドライバの設定をする(対象:2.6)(2004.5.30)

ALSAドライバがサポートするチップ

ALSAサウンドドライバがサポートするサウンドチップは非常に多くあります。ALSAの日本語ページ から、[サウンドカード]->[ALSAサウンドカード表]に記載されています。
大抵のサウンドチップは対応しています。

ALSAドライバをダウンロードする

ALSAのホームページに行き以下のものをダウンロードします。

・ドライバー
・ライブラリ
・ユーティリティー
・ツール

それぞれ以下のファイルになります。
alsa-driver-1.0.4.tar.bz2
alsa-lib-1.0.4.tar.bz2
alsa-utils-1.0.4.tar.bz2

インストール前の準備

ALSAドライバをビルドしてインストールするには、カーネルのソースコードがインストールされている必要があります。
以下のようにして確認します。
# rpm -q kernel-source
kernel-source-2.4.22-0vl2.10
# rpm -q kernel-headers
kernel-headers-2.4.22-0vl2.10
インストールされていない場合は、以下のようにしてインストールして下さい。
# apt-get update
# apt-get install kernel-source
# apt-get install kernel-headers

ALSAドライバをインストールする

ダウンロードしたファイルを、ルートになって、/root/rpm/SOURCESにコピーします。
# cp alsa-driver-1.0.4.tar.bz2 /root/rpm/SOURCES/
# cp alsa-lib-1.0.4.tar.bz2 /root/rpm/SOURCES/
# cp alsa-utils-1.0.4.tar.bz2 /root/rpm/SOURCES/
alsa-driverから順番に以下のようにインストールします。
alsa-lib-develをインストールしないとalsa-utilsのconfigureが正常に終了しないので、alsa-lib-develは 必ずインストールしてください。
# cd /root/rpm/SOURCES/
# tar xzvf alsa-driver-1.0.4.tar.bz2
# cd alsa-driver-1.0.4
# ./configure
# cd utils
# cp alsa-driver.spec /root/rpm/SPECS/
# cd /root/rpm/SPECS/
# rpm -bb alsa-driver.spec
# cd /root/rpm/RPMS/i386/
# rpm -ivh alsa-driver-1.0.4-1.i386.rpm
alsa-libのインストール
# cd /root/rpm/SOURCES/
# tar xzvf alsa-lib-1.0.4.tar.bz2
# cd alsa-lib-1.0.4
# ./configure
# cd utils
# cp alsa-lib.spec /root/rpm/SPECS/
# cd /root/rpm/SPECS/
# rpm -bb alsa-lib.spec
# cd /root/rpm/RPMS/i386/
# rpm -ivh alsa-lib-1.0.4-1.i386.rpm
# rpm -ivh alsa-lib-devel-1.0.4-1.i386.rpm
alsa-utilsのインストール
# cd /root/rpm/SOURCES/
# tar xzvf alsa-utils-1.0.4.tar.bz2
# cd alsa-utils-1.0.4
# ./configure
# cd utils
# cp alsa-utils.spec /root/rpm/SPECS/
# cd /root/rpm/SPECS/
# rpm -bb alsa-utils.spec
# cd /root/rpm/RPMS/i386/
# rpm -ivh alsa-utils-1.0.4-1.i386.rpm
以上でインストールは終了です。

ALSAドライバの設定をする

ALSAドライバのインストールが終了したら、サウンドカードの設定をする必要があります。
以前は、/etc/modules.confを直接エディタで編集する必要があったのですが、最近は設定ツールが 充実していますので、楽に設定できます。

alsaconfを起動します。
# alsaconf
[TAB]キーと[ENTER]キーで設定します。設定はインタラクティブに進みますので、特に迷うようなことは無いと思います。
最後に、/etc/modules.confに書き込むか?という質問をされますが、[Yes]と答えて構いません。
設定が終わったらコンピュータを再起動すると、ALSAドライバによりサウンドが出力されるようになります。

次に、サウンドデバイスを作成します。
# /usr/doc/alsa-driver-1.0.4/snddevices
これが終わったら再起動してください。
次に、音量調節のためにミキサーの設定をする必要があります。
# alsamixer
一番左のバーが音量になっています。

私のところでは、ミキサーを起動してからカーソルキーを押すとすぐに終了してしまいました。カーソルキーを押す前に、 スペースキーなどを押しておくと、次からはカーソルキーで設定できます。
アルファベットキーは、設定項目へのショートカットになっているものがありますので、むやみに押さない方が良いです。
終了するには、[ESC]キーを押して下さい。


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