Windows98とLinuxをliloを使ってブートする

First Edition 2001.5.13
Last Update 2001.9.9

  1. 設定する構成例(対象:全て)(2001.9.9)
  2. Windows98とLinuxのインストールする順序(対象:全て)(2001.9.9)
  3. liloを設定する(対象:全て)(2001.9.9)
  4. liloをFDに書き込む(対象:全て)(2001.9.9)
  5. liloをハードディスクに書き込む(対象:全て)(2001.9.9)

設定する構成例

設定するパーティーション構成例としてfdiskを使ったパーティーション情報を示します。
# fdisk /dev/hda
ディスク /dev/hda: ヘッド 255, セクタ 63, シリンダ 1247
ユニット = シリンダ数 of 16065 * 512 バイト

 デバイス ブート   始点      終点  ブロック   ID  システム
/dev/hda1   *         1        50    401593+   6  FAT16
/dev/hda2            51        64    112423    5  拡張領域
/dev/hda3           565       566    16065     83  Linux
/dev/hda4           567      1247    5470132+  83  Linux
/dev/hda5            51        64    112423+   82  Linux スワップ
/dev/hda1:基本 Windows98
/dev/hda2:基本/dev/hda5:拡張Linux swap
/dev/hda3:基本 Linux /boot
/dev/hda4:基本 Linux /

以上のような構成で、Windows98とLinuxをマルチブートさせます。
/dev/hdaとは、IDE接続のハードディスクのプライマリマスターという意味です。その他のドライブは以下のようになっています。

/dev/hdaIDEプライマリマスター
/dev/hdbIDEプライマリスレーブ
/dev/hdcIDEセカンダリマスター
/dev/hddIDEセカンダリスレーブ
/dev/sdaSCSI1台目
/dev/sdbSCSI2台目
/dev/sdcSCSI3台目
/dev/sddSCSI4台目

Windows98とLinuxのインストールする順序

Windows98とLinuxのインストールする順番はどちらが先でも良いです。しかし注意しなければならないことがあります。

  • Windows98、Linux共に起動ディスクを必ず作る
  • Windows98は/dev/hda1にインストールする
  • Linuxをインストールするときには、liloをMBRにインストールせずにLinuxのルートパーティーションにインストールする。
上記に注意しながらWindows98とLinuxをインストールが終わったら、Windows98はハードディスクから、Linuxは起動ディスクから起動できるようになっているはずです。

liloを設定する

それでは、Linuxをインストールした時に作成したブートディスクでLinuxを起動しましょう。
スーパーユーザーになって、/etc/lilo.confを修正します

/etc/lilo.conf
boot=/dev/fd0
map=/boot/map
install=/boot/boot.b
prompt
timeout=50
append="apm=on"
default=linux
image=/boot/vmlinuz-2.2.18-0vl4.2
   label=linux
   initrd=/boot/initrd-2.2.18-0vl4.2.img
   read-only
   root=/dev/hda3
other=/dev/hda1
   label=win

それでは要点を見てみましょう。
  • boot=/dev/fd0:liloを書き込む場所を指定します。ここでは、フロッピーディスクにします
  • timeout=50:起動時、LILO:のプロンプトが出ている時間を0.1秒単位で設定します。5.0秒経ったら、 linuxのラベルが付いたところを起動します
  • other=/dev/hda1:Windows98がインストールされているパーティーションを指定します。次の行でWindows98のパーティーションのラベルを指定します。ここでは"win"というラベルにしました。好きな名前を付けて下さい。

liloをFDに書き込む

以上のように、Windows98パーティーションの設定を追加したら、フォーマット済のフロッピーディスクをドライブに入れ、 以下のコマンドを実行します。
# /sbin/lilo
これを実行すると、フロッピーディスクのブートセクタにliloが書き込まれます。liloを書き換える時は、 このように、一旦フロッピーディスクで試してから、ハードディスクに書き込みましょう。
フロッピーディスクをドライブに入れたまま再起動し、liloの動作を確認します。

liloが起動したら、

Windows98を起動したい時→win
Linuxを起動したい時→linux

を選んでリターンを押します。両方とも正常に起動するのが確認できたら、liloをハードディスクに書き込みましょう。

liloをハードディスクに書き込む

lilo.confを修正します

/etc/lilo.conf
boot=/dev/hda
map=/boot/map
install=/boot/boot.b
prompt
timeout=50
append="apm=on"
default=linux
image=/boot/vmlinuz-2.2.18-0vl4.2
    label=linux
    initrd=/boot/initrd-2.2.18-0vl4.2.img
    read-only
    root=/dev/hda3
other=/dev/hda1
    label=win

赤くなった部分をハードディスクのMBRを指定します。修正したら
# /sbin/lilo
として、liloをハードディスクのマスターブートレコードに書き込みます。
これでWindows98とLinuxのマルチブートが出来るようになりました。


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