ATOK Xを使う

First Edition 2003.10.5
Last Modified 2003.12.7

Linuxを使い初めてから、初めて購入したソフトです。
Cannaも慣れればよいのですが、やはり変換精度の高いATOKを使ってみたくなり購入しました。 目次

 1 ATOK Xをインストールする(対象Ver:2.6)(03/10/5)
 2 アップデートする(対象Ver:2.6)(03/10/5)
 3 ATOK Xのデーモンを自動的に起動する(対象Ver:2.6)(03/10/5)
 4 起動を[Shift]+[Space]に変更する(対象Ver:2.6)(03/10/5)
 5 かな入力をする(対象Ver:2.6)(03/12/7)
 6 ATOK Xの辞書ファイルについて(対象Ver:2.6)(03/10/5)
 7 OpenOfficeでATOK Xを使う(対象Ver:2.6)(03/10/5)


ATOK Xをインストールする

ATOK Xのマニュアルを見ながら進めます。CDROM内のセットアッププログラムを起動していくつかの質問に答えるだけで 終わるので非常に簡単です。
# ./install_atokx 

 **************************************************************** 
 *** ATOK XをRPM形式でインストールします。                    *** 
 *** ●ファイルのコピーを開始する場合                         *** 
 *** Y キーを押して、Enterキーを押してください。              *** 
 *** ●インストールを中止する場合                             *** 
 *** N キーを押して、Enterキーを押してください。              *** 
 **************************************************************** 
インストールを開始しますか(Y/n)?y ←yと答えます

 *** ATOK Xがすでにインストールされているか確認中です。

 *** ATOK Xのインストールを開始します。

iiimf                       ##################################################
iiimf_conv                  ##################################################
atokx                       ##################################################

 **************************************************************** 
 *** コンピュータを起動すると、ATOK Xのサーバーが自動的に     *** 
 *** 起動するように設定します。                               *** 
 *** ●自動的に起動したい場合                                 *** 
 *** Y キーを押して、Enterキーを押してください。              *** 
 *** ●自動的に起動したくない場合                             *** 
 *** N キーを押して、Enterキーを押してください。              *** 
 **************************************************************** 
自動起動の設定をしますか(Y/n)?y ←yと答えます

 **************************************************************** 
 *** ATOK Xのサーバーを起動します。                           *** 
 *** ●起動する場合                                           *** 
 *** Y キーを押して、Enterキーを押してください。              *** 
 *** ●起動しない場合                                         *** 
 *** N キーを押して、Enterキーを押してください。              *** 
 **************************************************************** 
ATOK Xのサーバーを起動しますか(Y/n)?y ←yと答えます
Starting ATOK X server:                                    [  OK  ]

 **************************************************************** 
 *** ATOK Xのインストールが終了しました。                     *** 
 **************************************************************** 
以上で終了です。

ターミナルから以下のように入力します。
$ setime atokx
atokx の設定を行います
設定が完了しました.
設定は、新しく開くシェルから有効になります。
設定を全てのシェルで有効にするには、X window を再起動する必要があります.
X-Windowsを再起動します。いったんログアウトしなおしてもよいです。

[Ctrl]キーを押してから[Space]キーを押すと、ATOK Xのパレットが表示されます。



もう一度[Ctrl]キーを押してから[Space]キーを押すとパレットが消えます。
このように、日本語入力に切り替えるには、[Ctrl]キーを押してから[Space]キーを押すという操作が必要になります。

アップデートする

ATOK X用のアップデートがでていますので、JustSystemのホームページにいって、アップデートファイルをダウンロードします。

http://www.justsystem.co.jp/atokx/から、[ユーザーズページのご案内] に行きます。
[DOWNLOAD]メニューの[ATOK X for Linux アップデートモジュール]の手順に従って、アップデートを行います。
[CalcArk対応モジュール]は、CalcArkを使っている人のみ必要なアップデートであり、使っていない人は必要ありません。

そのほか必要であれば[ATOK X for Linux用郵便番号辞書]もインストールします。

ATOK Xのデーモンを自動的に起動する

ATOK Xを使うには、2つのデーモンを起動しておく必要があります。
ATOK Xのインストール時に、以下の質問に"y"と答えていたなら自動的に起動するようになっています。

[自動起動の設定をしますか(Y/n)?]

"n"と答えた場合、自動的に起動させるには、以下のようにします。
# ntsysv
IIimとatokxにスペースキーでチェックを入れてください。これで次にコンピュータを起動するときには、ATOK Xがすぐ使えるようになっています。

起動を[Shift]+[Space]に変更する

[Ctrl]+[Space]ではCannaに慣れてしまった私としてはやりにくいので、[Shift]+[Space]で起動するように変更したいと思います。
ルートになって以下のように実行するだけです。
#touch /usr/lib/im/locale/ja/atokserver/shift_space
いったんログアウトしてログインし直せば、[Shift]+[Space]で起動するようになっています。

かな入力をする

いままでかな入力をしていた人にとって、ローマ字入力は苦痛以外の何ものでもないようです。私はローマ字入力なのですが、 かな入力をするための設定方法を記載します。

ユーザー毎に設定するには、ホームディレクトリに.Xmodmapファイルを新規に作成し、中身を以下のようにします。 ~/.Xmodmap
keycode 120 = Hiragana_Katakana
全てのユーザーに設定を反映させるには、/etc/X11/xinit/Xmodmap.jpファイルを編集します。 /etc/X11/xinit/Xmodmap.jp
keycode 120 = Hiragana_Katakana
この状態で、「カタカナ」キーを押すと、かたかな入力になります。もう一度「カタカナ」キーを押すと、ローマ字 入力になります。

ATOK Xの辞書ファイルについて

ATOK Xはユーザーが変換した結果をどんどん学習していきます。また、ユーザーが辞書に追加したデータも蓄積していきます。
ユーザー用の辞書は以下の場所に格納されています。

/var/locale/ja/atokserver/users/username(ユーザーの名前)

ユーザー辞書は[環境設定]−[辞書・学習]にて指定されています。デフォルトではatok12u1.dicになっています。
学習た辞書データをバックアップするには、このディレクトリごとバックアップします。

また、郵便番号辞書を使うには、[環境設定]−[辞書・学習]-補助辞書1(1)、補助辞書2(2)に以下を加えます。

atok12y7.dic
atok12yc.dic

OpenOfficeでATOK Xを使う

OpenOfficeでATOK Xを使うには、.bash_profileに以下の行を追記します。
export USE_XOPENIM=t
いったんログアウトしてログインし直せば、OpenOfficeでATOK Xが使えるようになっています。


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